みかん小説
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"不機嫌夫の末路" 第12話

れて暮らすことになるのかもしれない。

それでも焦って決める必はない。

私は画面を閉じた。

「ママ、ご飯だよ」

ひなが呼んだ。

「今く」

卓へ向かった。

母がご飯をよそい、ひなが今あったことを話している。

誰も黙って相を試していない。

誰かが嫌を直してくれるのを待っていない。

何か言葉を違えても、その瞬からたくなることはない。

肩の力が抜けた。

こんな卓があることを、私はずっと忘れていた。

父の嫌を読んでいた幼い私。

父に謝り続けていた母。

の顔を見ながら暮らしていた私。

そして今、まっすぐ自分の言葉を使うひな。

同じものを次へ渡す必はない。

傷ついた経験があるからといって、その傷を子どもへ受け継がせなければならないわけではない。

は変えられない。

父との卓も、母のため息も、に無され続けた々も消えない。

でも、これからひなが過ごすの空気は変えられる。

私はそうった。

ひなが笑いながら私の茶碗へさなふりかけをかけた。

「ママにもあげる」

「ありがとう」

「おばあちゃんにも」

「じゃあ私もお願いしようかな」

母が茶碗を差しす。

ひなが得そうにふりかけを振った。

何でもない夕だった。

特別な料理でもない。

族全員が揃っているわけでもない。

それでも、私は久しぶりにべ物のをきちんとじていた。

幼い頃、父が嫌な卓では、ご飯のがしなかった。

今は違う。

この違いを忘れたくないとった。

私はまだを許していない。

許さないと決めたわけでもない。

これから先のことは、まだ分からない。

でも、もう誰かの嫌を理由に自分の言葉をみ込む暮らしには戻らない。

ひなにも同じことをさせない。

あの夜、に握っていたさなした。

暗いで、そのだけが温かかった。

私はあの、逃げたのではない。

やっと、自分でき先を決めたのだとう。

父から母へ。

母から私へ。

そして私からひなへ続きかけていたもの。

その連鎖を、ここで止める。

ひなが自分の言葉で笑い、り、謝り、仲直りできる所を守る。

今の私にできる切なことは、それだった。

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