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追い出された妊婦の家

追い出された妊婦の家

つむぎ日和 完結 17

「妊婦が広い家を独占する必要はない。嫌なら、お前が出ていけ」 妊娠8か月の健診から戻ると、赤ちゃんの部屋が義妹一家の寝室になっていた。 ベビーベッドは分解され、私の仕事机まで段ボールで埋め尽くされていた。 姑は「離婚した娘を家族で助けるのは当然」と言い、相談もなく泊まり込みを決めていた。 夫まで笑いながら言った。 「お前は実家で産めばいい。空いた部屋を使って何が悪い」 私は翌朝までに全員を退去させるよう求めた。 しかし夫は「この家は夫婦のものだ」と聞く耳を持たなかった。 私は反論せず、その夜だけ家を出た。 翌朝、母と会社の先輩を連れて自宅へ戻った。 そして食卓に、登記事項証明書と退去を求める通知を置いた。 「何だよ、これ。結婚したら家の半分は俺のものだろ?」 夫はまだ、自分が6年間暮らしてきた家の名義を知らなかった。 書類の《所有者》欄に記されていたのは、私一人の名前だった。

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